沖縄のまちやぐわー

平成の世で激減したのが沖縄のまちやぐわーではないでしょうか。
まちやぐわーがなんなのか分からない世代の沖縄移住者の方も今後増えてくるかもしれないので書いておきますと、これ、漢字で書くと町屋小。
意味は小さな商店と言ったところです。
コンビニの大量出店で駆逐されるまでは、沖縄のまちやぐわーが地元のコンビニとしての役割を果たしていました。

まちやぐわーは大体オバァがひとりで店番をしているくらいの規模で、お店に看板なんかもないので店名が分からないんですけれど、まぁこんなことはまちやぐわーかオバァの店、で済ませたらいいのであまり大きな問題ではありません。

沖縄に着いてすぐの時、私たちは結構まちやぐわーに行って「冷し物」なんかを買ってたんです。
冷し物って、冷たい飲み物のことらしいんですけれど、まちやぐわーでは、常温の飲料よりも若干割高になっていたような気がするんですが、これは私の思い込みかも知れません。
他の商品もコンビニ同様、オバァが小遣い稼ぎに仕事をしているので、大体お値段は高め水準でした。

小腹が空いてパンでも買おうと思ったら、カビの生えた食パンが堂々と売られていたこともありました。
これにはカルチャーショックを受けたんですけれど、店番のオバァをはじめとして、お客さんが居合わせても誰も何も言わなかったから、まちやぐわースタンダードなのかも知れません。

沖縄のまちやぐわー


けど、まちやぐわーの前でオバァが数人集まって方言で熱心におしゃべりしながらモヤシのヒゲをむしっている光景はいかにも楽しげで、見かけるといつも心がなごんだものです。
まちやぐわーの激減で、そんな牧歌的な光景を目にするこどもなくなってしまいました。

まちやぐわーがあるのは大体都市部だと思うんですけれど、小浜島にあったような共同売店はちょっと意味合いがちがうようです。

共同売店はごく小さな集落単位で住民が共同出資して、日常の買い物の不自由を解消するために作られたものと聞きました。
集落によっては住民はツケでお買い物ができたりもするところもあるんだそうです。

私がいた頃の小浜島の共同売店には、ズラリとビデオテープが並んでいて、映画のビデオだけではなくって、民放のテレビ番組を録画したものがたくさんあって、それがビデオレンタルでは人気らしかったです。

共同売店で売っているものはお酒、タバコ、島豆腐や冷凍肉がメインで、野菜類は島の人は自分ちで作っているのであまり取り扱いがなく、トマトひとつ買うんでも石垣島まで行かなくてはなりませんでした。

妥協してゴーヤーを食べるにしても、私たちに畑があるわけではなくて、島の人たちに言えば、野菜くらいいくらでも安く譲ってくれるか、タダでくれるかだったと思うんですけど、島の人たちに貸しを作ったら最後だと思っていたので不自由な生活に辛抱していました。

離島苦のことを方言で島チャビって言うんですけれど、私たちの小浜島での生活は島チャビ以外の何ものでもありませんでした。

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