
小浜島での貯金額
パナリで会社の社員さんに誘われた那覇での仕事の話を帰宅してから友人と相談したんです。
日頃、思うところがあってもまず自分の感情は抑えて、人に合わせる性質の友人がめずらしく怒りを私にぶつけました。
私は「悪い話じゃないよね」って調子で話していたんですけれど、彼女の反応は強固な否定でした。
「あたしたち掃除するために沖縄まで来たの?あたしやだ、こんなことなんかで一生終わりたくない」友人はきびしく言うと、もうそれ以上はなにも言いませんでした。
彼女の剣幕に押されて、「分かった、この話は断るから、やめよう」と、私も言い、翌日お断りしました。
私には内心、惜しいと思う気持ちもあったんですけれど、友人には何か考えていることがあるんだろうと自分を納得させました。
それに私たち、沖縄に着いた時みたいなすっからかんの貧乏人ってわけでもなかったんです。
いくばくかの貯金があるってことで、部屋を借りたり、生活用具も揃えられそうと希望があったので友人も強気になったのかも知れません。
小浜島では食費くらいしかお金を使うことがなくて、それが大体月に3万円でした。 あとは住まいも光熱費も無料だったので、15万円くらいもらっていたお給料はほとんど貯金できていたんです。
その3ヶ月分ですから、札幌にいた頃とは較べものにならないくらい私たちリッチになっていたんです。
上を見たらキリがないんですけれど、私たちにとっては小浜島で得た貯金は素晴らしい実績でした。
3ヶ月間のバイトが終わったら、石垣島から船で一泊のところに台湾があるので、ぶがりのーし(これは石垣島の言葉でお疲れさま的なものです)旅行として台湾に行ってみようかと、そこまで考える心の余裕ができていました。
台湾までの船賃は往復で12,000円台でした。
近くて安いでしょう。
例によって私たちは台湾のことをなにも知らず、みんな裸足でバナナ食べてるんじゃないの?程度の認識だったんですけれど、あの時、台湾に安く行けると聞いて、最初に行ってみることにしたのは私たちだったので、なにも分からないのも仕方のないことだったかも知れません。
もちろん小浜島で台湾のことを教えてくれるような知見を持った人も誰1人いませんでしたし。
たまには戦争中に台湾にいたとかそんな話をしてくれるお年寄りもいたんですけれど、ちょっといくらなんでも情報が古過ぎて、首を垂れて話が終わるのを待っているしかありませんでした。
「みんな裸足でバナナ食べてるんじゃないの?」の下り吹き出しました(笑)
また、楽しみにしてます。
>山本さま
え?
みんなそう思っていたんじゃないですか?
私だけではないはず。
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